学級崩壊

私は小学校6年の時、学級崩壊を経験しています。それは先生の自己紹介がきっかけでした。先生は最初の顔合わせで、自分の名前を黒板に書きます。そこまではいいのですが、次に自分の年齢を書きました。「山田太郎(仮名です) 42才」これが生徒たちには滑稽にうつり、先生を小馬鹿にするきっかけとなります。先生の丁寧な言葉遣いも、よけいに生徒たちの増長を加速したようで、日増しに教室は荒れていきます。まず先生が名前を呼んでも返事しません。テストはカンニングし放題、勝手にトイレに立つ、先生に向かって先生の名前を呼び捨て、さらには授業中にベーゴマをしたり、メンコをしたりとやり放題。しまいには黒板に字をかいていた先生に向かって消しゴムを投げつける始末。廊下に立たされればそのままどこかに遊びに行ってしまう。もう手に負えません。中心になっていたのはガキ大将的な立場の生徒たちでしたので、みんなが忖度、同調し、ますます悪化したようです。結局は家庭訪問で先生が親に注意をしたことでなんとなく収まりますが、その結果、その報いは、生徒たちに学力の低下という大きなブーメランとなって降りかかります。

学級崩壊する先生に見られるタイプが4つあるそうです。

1 人の言うことに耳を傾けない絶対君主型

2 子供の反感を恐れる友達型

3 子供に無関心な放任主義型

4 教師経験5年未満の経験不足型

私の経験した学級崩壊の先生はこのどれにも当てはまりせん。ですが、5年の時の先生はこれに当てはまります。子供に無関心な放任主義でした。思えば5年生の時の悪影響が、6年になって噴き出たような気がします。

金八せんせいの言葉です。6年生の時、先生に貰ったものが何だったかわかりません。でも何か貰ったのは間違いありません。