エゴの木

我が家の南東の角にはエゴの木が植えられています。50センチほどの苗木から植えたもので、今年で20年近くたちます。本来雑木なので、自由奔放に育てる木なのですが、義父が私のいないときにバチバチと剪定してしまったため、すんなりとした木にはなっていないのが残念です。私はこの木の花が大好きです。一個一個の花は小さく地味なのですが、木全体に咲いた花を見るとなんとも幸せな気分になります。

エゴの木は北海道から九州沖縄まで自生する木で、高さは10メートルほどになります。若い実を口にするとのどや口の中が刺激され、えぐみを感じることから「エゴ」と呼ばれています。果皮には有毒なエゴサポニンが含まれ、胃やのどの粘膜に炎症を起こし溶血作用もあります。この若い果実は石鹸として使えます。昔は洗濯にも用いたそうです。

満開の花に、たくさんの蜂がやってきています。大きな羽音を立てているのは熊蜂で、数匹見受けられます。刺されることはないので、じっくり観察させてもらってます。自分より小さな花をひとつひとつわたりあるっています。エゴの花が散る頃はもう梅雨入り・・・

またひとつ季節が過ぎていきます。