さくらの花のさくころ

伊勢崎の桜

今年の伊勢崎の開花は3月27日 満開が4月1日でした。

写真は我が家の近くの神社のさくらです。

私の長男は4月生まれで、産院を妻に抱かれ退院した日は桜が満開でした。4月22日のことです。今年より寒い春でお産をした病院の庭には大きな桜の木があって、泣きたくなるような美しさでした。場所は当社から近いところで宮田産婦人科だったと思います。長男が生まれてからほどなくして廃業されています。大きな桜の木も今はなく、跡地はパチンコ屋になりましたが、そのパチンコ屋も営業してないようです。

私の通った小学校には桜並木がありました。山間の温泉地ですから、小学校も山を切り開いた小高い場所にあります。開花は伊勢崎よりも20日ほど後で満開は4月の20日すぎになります。桜並木は坂になっていて、小学校に入学したばかり、わたしが母の手を引いて桜の坂道を上ったこと、神社のさくらを見上げて思い出しました・・・・

あの桜並木もほとんど残っていないようです。

桜を用いたことわざを紹介しておきます。

 「明日ありと思う心の仇桜

読み方 あすありとおもうこころのあだざくら

意味はいつ何が起こるかわからない、人生や世の中の無常をいった言葉です。桜の花が、明日も咲いているだろうと安心していると、夜中の嵐で散ってしまうかもしれないという意から。「夜半に嵐の吹かぬものかは」という句がこれに続きます。 出典は 『親鸞上人絵詞伝』からです。親鸞は浄土真宗の開祖で親鸞の伝記を描いた絵巻になります。

明日はわかりませんが、誰も明日があると信じ生きていくしかありません。

あと数日でさくらは散っていきますが、また来年も同じように花を咲かすはずです。

孫が保育園を卒園し来週には小学生です。私が母の手を引いて学校に急いだように、孫も嫁の手を引いて学校までの道を急ぐ日ももうすぐです。