ミツバチ

先日、はちみつのバームクーヘンの試作を依頼されました。今、試作奮闘中です。

私たちが、口にするはちみつは、西洋ミツバチから採れるはちみつです。西洋ミツバチはヨーロッパに生息するミツバチです。巣箱から逃げない性格から人の手で世界各地に持ち込まれて広く養蜂に使われています。

ミツバチの種類は9種類あります。そのうちのトウヨウミツバチの亜種にニホンミツバチがいます。トウヨウミツバチははるか昔から東アジアに生息していましたが、日本が大陸と切り離されて以来、ニホンミツバチに分岐したとされています。我々日本人とは顔なじみのミツバチです。

今回は、ニホンミツバチのことを書いてみます。

ニホンミツバチの特徴

働き蜂は全体的に黒っぽく、西洋蜜蜂よりも一回り小さいので一目でわかります。女王蜂、雄蜂は真っ黒です。蜜蜂の中では比較的おとなしいので、滅多に刺しません。

日本ミツバチ                      西洋ミツバチ

            

日本ミツバチは西洋ミツバチと比べて蜂蜜の採れる量が少なく、また、プロポリスがとれないことや、ちょっとしたことで巣箱から逃げてしまうことから、一般的な養蜂はされていません。ごく一部の養蜂家が西洋ミツバチのついでに養蜂していることが多いです。

ニホンミツバチの蜂蜜は多くの種の花から集められるため「百花蜜」等と呼ばれています。

自然の巣は基本的には木のうろ等の閉鎖空間に作られます。閉鎖空間とは何かの物の中のことで、そこに巣を作れば風雨を避けることができますし、敵に見つかりにくいです。また、外に熱が逃げにくいため越冬することもできます。巣板は複数で、通常ならば5~10枚です。
夏から秋にかけて巣が成長します。大きな巣では働き蜂が数万匹になることもあります。アシナガバチ等は開放巣といって、外に巣を作るところが大きな違いです。

ニホンミツバチの飼育は結構簡単にできるようです。いわゆる巣箱を作って条件の合ったところに置いて待つだけでもミツバチはやってくるそうです。今静かなブームで、日本ミツバチの飼育をされている方も多く、情報交換サイトでなども多くあるようです。ちなみにミツバチの飼育は届け出が必要で、届け出をしている方だけでも1万人以上いるそうです。

私もミツバチに興味があり、飼ってみようかと思いましたが、妻に諭されあきらめました。「近所から苦情が出るよ」それもそうだと思いました。