沼田高校の前の元祖「みそぱん」

沼田高校です。昭和3年建設、100年近いですね・・

ふと思い立って私の母校、沼田高校を検索してみました。立派なホームページがあり、今は学食もあって随分と便利になったようです。沼田高校は1897年に群馬県尋常中学校利根分校として開校、その歴史は県下の公立高校としては前橋高校に次いで長い学校です。いまだ、全日制は男子のみで、定員は480名の一学年4クラス、私のころは800名の一学年が6クラスでしたので、随分と生徒数も減りました。群馬県では普通高校は前橋高校なら「まえたか」と言われますが、なぜか沼田高校は「ぬまこう」といいます。前に書きました「焼きまんじゅう」と「みそまんじゅう」のように、この地方では独自の名称があるようです。

通学は約20分かけて電車で沼田駅まで行きました。駅から学校までは「滝坂」呼ばれる結構な傾斜の坂を経て沼田台地に上ります。そこから沼田の商店街を抜けやっと学校につきます。早足で20分くらいでした。当時はバイク通学も認められていて、大型のバイクで通学する同級生もたくさんいました。今では考えられないことですが、ヘルメット無しも当たり前のころで毎年交通事故でひとりふたり亡くなっていました。恐ろしい時代です。

私は運動部に所属していましたのでよく食べました。母の作ってくれた弁当は10時ごろには食べてしまい、昼は学校の購買部でパンを食べ、部活が終わると学校の前のパン屋さんでコッペパンを食べます。コッペパンを半分に割りマーガリンとあんこのダブルサンド、カロリー満点の菓子パンです。前にも書きました父の実家もパン屋でした。叔父はここの店主と懇意だったようで、私が叔父の栄泉堂の親戚と分ってからは、よくおまけをしていただきました。おまけはきまって「みそぱん」。このパン屋さんが「みそぱん」の元祖を名乗っています。伏見屋さんと言います。「みそぱん」はフリアンがメジャーになっていますが、昭和40年代に郷土食「おやき」をヒントに「元祖味噌パン」を考案したそうです。現在も沼田高校の前で営業されています。

伏見屋さん