トイレの花子さん

トイレの花子さんは、学校のトイレで、扉を3回ノックし、『花子さんいらっしゃいますか?』と尋ねる行為を一番手前の個室から奥まで3回ずつやると、3番目の個室からかすかな声で「はい」と返事が返ってくる。そしてその扉を開けると、赤いスカートのおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きずりこまれる。というものです。あきらかに作り話ですが、私の小学校のトイレはまさにその話が真実であるような立地でした。校舎は木造のものと鉄筋のものと2つありました。その鉄筋コンクリート造りのトイレは母屋から離れていて別棟です。そして、その真裏がすぐ墓場でした。杉の大木に囲まれた場所で昼間でも薄暗くいかにもそれらしい雰囲気のトイレです。当時、トイレの花子さんの話ではなく、トイレで用を足した後、紙がないのに気付き困っていると「青い紙がいいか、赤い紙がいいか、白い紙がいいか」という声が聞こえてきて、白い紙がいいというと血を抜かれて死んでしまう、そんな話だったと思いますが、よく覚えてません。しかし、そんな話を聞いた後はトイレに向かう勇気がそがれてしまいます。我慢するのも限度があり最後には勇気を振り絞ってトイレに向かうのですが、声が聞こえたらどうしようとおびえながらの用足しでした。なんでそんな場所に学校があったかというと、とにかく山地ですから場所がなかったのが理由のようです。そばには1600年ごろ立てられたお寺があります。戦国時代のさなかにたてられ400年以上の歴史があります。そのため杉の大木に囲まれているのです。小学校の裏手に回ると薄暗く不気味でしたので、実は、その頃からの怨霊が住み着いていたためかもしれません。

お寺の山門です。夏は蝉がいっぱいです。