伊勢崎の冬の自然

伊勢崎市_御嶽山の地図

広瀬川や粕川のよどみには、越冬する渡り鳥が見られるようになりました。伊勢崎市の旧境町には御嶽山という小高い山があります。登ってみると小高い台地の様な感じです。広瀬川と粕川の合流地点に位置する海抜54メートルの御嶽山(おんたけやま)は、今では、数少なくなった平地林を形成し市街地に点在する緑のオアシスのひとつとして、野鳥たちの渡りの中継地となっています。

(春)タカ類、カモ類、ツバメ、オオヨシキリ

(夏)ゴイサギ、オオタカ、チョウゲンボウ、カッコウ

(秋)アオゲラ、アカゲラ、ジョウビタキ、アオジ、シメ

(冬)タゲリ、タヒバリ、ツグミ、カシラダカ、オオジュリン

多くの野鳥が利用しているようです。また、オオタカが営巣する場所として野鳥愛好家には有名で、全国区に知れ渡っている場所でもあります。さて、市内を流れる粕川では水浴するジョウビタキが見られます。ジョウビタキはスズメ目、ツグミ科(ヒタキ科)、ジョウビタキ属、ジョウビタキと言う分類になるそうです。

水浴するジョウビタキ

そろそろ、粕川ではサケの遡上が見られるころで、伊勢崎市内でも大きな自然の営みが存在しているのです。

ちなみに、サケはせせらぎ公園などで放流したものがのぼってくるようで、サケの生まれた川へ戻り産卵するという母川回帰は有名ですが、この母川回帰の率は、北海道では3~4%なのに南に下がるに従い低下し、利根川では 0.1%程度といわれています。

粕川・宮前橋上流を泳ぐサケ

粕川・宮前橋上流を泳ぐサケ(伊勢崎市宮前橋)