キングクリムゾン

小学校中学校のころは、日本は演歌が隆盛を誇っていて、若者向けにはグループサウンズやアイドルがもてはやされた時代です。また、そんな日本の音楽を否定するように、洋楽に傾倒していった若者がたくさんいた時代でもあります。山間の田舎町で育ちましたので、音楽と触れ合えるのは主にラジオでした。町にあるレコード店には聴きたいものは全くなく、ほしいレコードは、高崎や前橋に行かないと買えませんでした。

写真は、1968年に結成され1969年に発売されたイギリスのロックバンド、「キングクリムゾン」の「クリムゾンキングの宮殿」というアルバムです。「キングクリムゾン」は、プログレッシブロックというジャンルで、実験的な音楽を展開しています。このアルバムが発表されてから51年たちますが、今聞いてみても古さを感じないと思います。現在の邦楽のほうが数段複雑な音楽で、テンポも速いですが、このアルバムの交響曲のような展開はまだまだ輝きを持っています。