父と嫁 その4

 

1998年(平成10年)2月7日から2月22日まで長野県で冬季オリンピックが開催されます。競技会場は長野市、白馬村、山ノ内町、軽井沢町、野沢温泉村で、このうち人口が最も多く県庁所在地である長野市が主催都市(Host city)でした。

つい最近、日本代表団体の金メダル獲得の裏側を描いた映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち」も作られました。原田雅彦の死にそうなつぶやき、「ふなきぃいぃ~]の言葉は忘れられません。スピードスケートでは清水宏保が男子500メートルで金メダル、男子1000メートルで銅メダルを獲得しました。また、女子500メートルでも岡崎朋美が銅メダルを獲得しています。記憶は確かではないのですが、スタートで「On your mark オンユアマーク」と聞いたのが長野オリンピックのころのような気がします。

炬燵にあたりながらみんなでオリンピックを見ていました。スピードスケートです。

父の一言「ほんじゃぁまぁスタートするかということか・・・日本でやっているオリンピックだから、スタートも日本語だ。いいことだ」

妻、「ほんじゃまぁ?」「何がですか?」

父「位置に着くときに、ほんじゃまぁと言うとスタートの恰好をするんだ」「日本語が正式採用されたんだよ」

妻「?・・?・・?」

父「わからないのか。審判がピストルを撃つ前に言っているだろう。ほんじゃまぁと・・・」

 

妻「たぶん、英語のオンユアマークだと思いますけど・・・・この前、ニュースで紹介してました・・・」

父、無言・・・・

どうやら本気で「ほんじゃまぁ」と思っていたようです。